実質的な創業経営者

2011-06-20

ユニクロの柳井正・代表取締役会長兼社長、しまむらの藤原秀次郎・代表取締役会長。今さら言うまでもなく、彼らはいずれ劣らぬ稀代の経営者として知られている。柳井がユニクロの前身である「小郡商事」に入社したのは、今から34年前の1972年。同社は彼の父親が創業し、山口県宇部市で数店の店を構える紳士服店だった。藤原はそれに2年ほど先立つ1970年、埼玉県の片田舎で営業していた「島村呉服店」(現しまむら)に中途入社している。もちろん当時の両社は、今のユニクロ、しまむらからはおよそ想像もつかない、ごくありふれた零細紳士服店、何の変哲もない総合衣料品店にすぎなかった。一方、現在のユニクロ、しまむらは、柳井、藤原が丹精込めてゼロから作り上げた完全オリジナル業態である。要は柳井と藤原がいなければ、今のユニクロとしまむらはこの世に存在しなかったということだ。したがって、形式的には柳井は創業二代目経営者、藤原はサラリーマン経営者ということになるのかも知れないが、いずれも現業態の生みの親であり、そういう意味で明らかに彼らは実質的な創業経営者である。