受験と受験勉強に対する日本人の感情は矛盾したものである。一方では、受験を教育における「諸悪の根源」と位置づける見方もあれば、逆に「受験効用論」を唱える向きもある。「受験否定論」は、受験は子どもの心身の健全な発達を妨げ、結果として登校拒否や校内暴力を生む、人を偏差値だけでしか評価しなくなる、創造性の芽を摘む、などといった批判を繰り返してきた。それに対して「受験肯定論」は、受験はそれまでの知識をまとめるのに役立った、困難に努力で立ち向かう習慣がついた、失敗の悔しさが人間的成長に結びついたし、一緒に受験した友達との友情がむしろ強まった、などの点を強調している。
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