日本の住宅は、さきにもふれたように、それらとは、ぜんぜん異なる発展のしかたをした。それは、一室がかぎりなく大きくなってゆくというものだ。西洋や中国の家が、蜂の巣のように、おなじような大きさのへやをつぎつぎにつくりだしていったのにたいして、日本のすまいは、まるで風船をふくらますように、一室のままで家そのものをかぎりなく膨張させていったのである。そういう姿をとった建築様式は、鎌倉時代にあらわれた田の字型の平面をもつ「武家づくり」がさいしょではなかったかといわれている。
(参考)
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それを建築様式的に完成させてゆく室町時代の「書院づくり」になると、はっきりその形が成立する。