ピアノだけではない。スイミングも、体操も、英語もすべて「子どもにとってもっともふさわしい先生」を見つけるのに奔走し、レッスンには長男を妊娠しているときも付き添った。「おけいこ代がたいへんだったでしょう?」と思わずたずねると、「そうねえ。ピアノとスイミングと体操と英語を全部やらせていたときには、一ヵ月に八万くらいかかっていたわ」と軽く言われた。だが、おけいこ代八万円はさほど驚く額ではないというのが、ほかの「おけいこ熱心ママ」たちの評だ。それはさておき、おけいこ一つとっても最高の先生を見つけようと奔走するくらいだから、いざ小学校受験を決心したときには、それこそ幼稚園から塾まで、いかに血眼で探したのかと、興味津々で聞いてみた。幼稚園を決めるときには、幼児教育の本を何冊か読み、そのうえで都内の幼稚園リスト一覧をもとに七園をピックアップして、子どもを連れて全部まわったそうだ。
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