強迫性性格というのは、目標があらかじめ決まっている時には極めて強力である。目標に向けて計画を立て、それに基づいて寸分の狂いもなく作業を遂行していく。目標とは西欧文明のキャリアアップであり、日本が戦前戦後を通じて一貫して追求してきた国策でもあった。しかし、一応欧米と肩を並べるようになると、今度は先が見えなくなる。何をモデルとしてやっていったらよいのか不透明な時代に入ったわけである。こうした状況には強迫性性格は弱点を露呈する。個人の病理から見ても強迫性性格の弱点は明らかである。強迫性性格はその完全癖故に、物に過度に執着し、挫折すると鬱病になったり、完全を期するが故に燃えつき症候群に陥ったりするのである。
【参考】
http://www.ezappraiser.com/menu2/rpnoeb13181.html