窓などの開口部は、家の中で最も断熱性の低い部位です。一般的な一枚ガラスの窓からは短時間に大量の熱が外部に放出されています。ガラスはもともと熱伝導率が高い素材なので、外部の気温が低いほど熱は外部に移動します。また、窓枠に使われているアルミはさらに熱伝導率が高い素材なので、家の中と外気との温度差が生じるとすぐに結露を起こします。アルミの熱伝導率は175といわれていますが、乾燥させた木材は0.1程度です。この数値でいかにアルミの熱伝導率が高いかがわかるでしょう。最近、サッシにアルミの代わりに木が用いられているのはこのためです。窓ガラスの断熱効果を高めるためには、ガラスを厚くするよりも二重や三重にするほうが、効果があります。ガラスを二重にしたペアガラスは熱伝導率が一枚ガラスの半分以下になり断熱性能が優れています。これは、ガラスとガラスの間に設けられた空気層が断熱材の役割をするからです。また同じペアガラスでも、空気層の厚さが広いほど断熱効果が高くなります。寒さが日本よりも厳しい北欧の国々では、ペアガラスからさらに進化したトリプルガラスが用いられています。また北米ではふつうのガラスよりも断熱効果の高いアルゴンガスを注入したペアガラスが普及しています。