センスの悪い患者さん

2010-11-17

センスの悪い患者さんのいうとおりに気のいい医師が手術をおこなうと、もとの設計図がまちがっているため、やればやるほどバランスの悪い顔になります。私は、美に関しては自分なりのポリシーをはっきりもっているので、最初から患者さんにいいます。たとえば、鼻を高くしたいと思っている患者さんのなかには、外人の写真をもってきて「こんなふうにしてください」と注文する人が多いのですが、そのとおり高くするとバランスがくずれるに決まっています。そんなとき私は、「そんな高い鼻はあなたには似合わない。すこしだけ高くしましょう」といいます。それでも相手が納得しない場合は、手術を断っています。鼻だけ西洋人のように高くすれば、バランスがくずれて、もとの状態よりさらによくなくなるからです。美容外科の医師は、はっきりプロとしての意見を患者さんにいうべきです。たとえいやがられても患者さんを説得する熱意が必要なのです。